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                 ポンサリーからムアンクアへの旅
               悪夢のムアンサーンパーン、やっと安心のムアンクア

 

ポンサリーからムアンクアまでバスで行くかスローボートで行くか。
バスだと9時間かかるが、スローボートだと6時間ですむ、費用はスローボートだとバスの倍以上かかる。
ダイヤモンド社の「地球の歩き方」、別名「地球の騙され方」にポンサーリー〜ムアンクアへの移動情報が書いてあったので、
スローボートで行くことにした。
午前9時53分にハートサー船着場を出て、12時22分にダム・サンパーンの船着場に着いた。
ナムウ―川の川下りは趣があったが、その後が最悪であった。
 午後2時にムアンクア行のバスが来るとのことであったが、バスは来なかった。ラオスの片田舎、英語で話しかけても無視される、苛立ちと不安ばかりが先に立つ。外国人旅行者の来ない街では、好奇の眼で見られても、まったく親切にはされない。
 地元の高校生の話ではバスは朝8時と9時の2便だけとのことであった。半信半疑で5時までバスを待ったがバスは来なかった。
人相の悪そうな、オッちゃんが10万キープ(約1,300円)でムアンクアまで送ってやると行ったが、安全上のこともあり断った。後ほど、「しまった!」ムアンクアまで送ってもらった方が良かったと後悔したが。
ムアンサンパーンの街でゲストハウスを探したが、たった一軒だけ、それが最悪であった。
ラオス人向けの木賃宿と言えばいいのか、シャワーもなければ洗面台、カガミ、洗面用のコップもトイレットペーパーもない。
ごきぶりが徘徊し、排水口から異臭、ドブ川のにおいが部屋に満ちていた。雨露を凌げればイイと自分に言い聞かせ、翌朝、目覚めた時に南京虫に噛まれなかっただけマシと思い、自分を納得させた。逃げるように木賃宿を飛び出し、バス発着所で待っていると、午前8時前にミニバスが来て、2時間弱でムアンクアに着いた。
 ムアンクアはラオスを旅する上ではずせない街だ。ベトナム、ディエンビエンフーから国境を越えて、ムアンクアに、さらに西のウドムサイ、南のルアンパバーンに抜ける、あるいはナムウー川のスローボートでノンキャウに向かう。
国道2号線とナムウー川の交差する交通の要衝である。
 500m四方の小さな街で、トレッキングツアーや近隣の少数民族の村を訪ねる人以外、吊り橋を除いてみるべきものはない。
ボート乗り場から坂を上がって行く途中、食堂が何軒か目に付く。坂を上りきった所にゲストハウスが立ち並んでいる。両替する銀行もあちこちにある。
ナムウー川のダム建設の結果、ポンサリーからムアンクアへのスローボートの旅は実質的に不可能になった。





      ムアンクアのメインストリート
    揺れる吊り橋を渡るとクム族の村に至る。
    揺れる吊り橋を渡ると街の中心に至る。
 橋の袂の民家の軒先で南田洋子?がワッフルを焼いていた 



  ラオス観光公式ガイドブックの61ページに、吊り橋の説明文が書かれているが
        記述に間違がある。クム族の村は写真の手前であり
      説明文どうり吊り橋を渡ると街の中心に至る。(上記写真参照)
                      当たり前のことだが旅のガイドブックは正確な記述が必要である。                                            

  ラオス公式ガイドブック表紙    61ページ部分拡大










(文・写真とも 坂本正通)