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茂林(マオリン)−魯凱族の暮らす秘境

朝食も取らずに、そそくさとホテルを飛び出し、高雄駅から高鐵左營駅までメトロに乗った。

7時32分発の「旗山」行の高雄客運バスに乗り損ねると、一日の計画が丸潰れだ。

旗山には8時8分に着いた。バス待合所で40分ばかり時間を潰し、8時50分発の

多納行のバスに乗った。バスの運転手の名前は、「郎論馬哩吉」ガラが悪く荒っぽい運転で、

後でバス会社に抗議してやろうと思いノートの片隅に名前を書き留めておいた。

旗山からの道路は幅が広く整備されていて快適だった。多納大橋を通過してしばらくすると

道は上り坂でくねくねとしていた。1時間10分ばかりで終点の「多納」に着いた。

 多納集落は高雄市の北東部中央山脈南麓に位置し、奥深い山々の連なりの中で、青々と

茂った森と青く澄んだ渓流、そそり立った渓谷や滝に囲まれ、珍しい動植物が生息している。

世界的にも蝶の越冬地として有名である。ここに台湾原住民族の「魯凱族」が暮らしている。


    原住民族、郷土料理が食べれるレストラン




 伝統的な石造りの独特なストレート家屋、工芸品、原住民族料理など芸術的とも言える。

村落には蛇や百合の花、壺など、ルカイ族の文様を見ることができる。

 「昔々、太陽の神様が、この世に壺を持って来た。この壺を割ると人が現れた。これが

ルカイ族の祖先である」というルカイ族の伝説がある。蛇はルカイ族の守り神とされている。



石板焼き、分厚い石板の上でソーセージなどを焼いている



一山沐多納珈琲屋


ルカイ族のレリーフ



小米粽



行き方:

 高速鉄道左営駅から高雄客運バスで「旗山」下車。旗山からH31に乗り換え、終点「多納」下車。


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平日時刻表

往   旗山 →    多納
     08:50    10:15

復   多納 →    茂林區公所 →   旗山
     11:30    12:00        12:55
     15:10    15:40        16:35

平日 旗山08:50発のバスに乗車するには、高雄左営、高雄客運バス07:32発か07:50発
(土、日は07:20発か07:50発)に乗車する必要があり。

 

土、日時刻表

往   旗山 →      多納
     07:30     08:55
     08:45     10:10
     10:50     12:15

復   多納 →     茂林區公所 →   旗山
     14:30      15:00        15:45
     16:30      17:00        17:55
     17:30      18:00        18:55

往路は「旗山」から終点「多納」へ直行、周辺を徒歩かバスなどで観光。
復路は「茂林區公所」から「旗山」までバス乗車。



アドバイス:
 多納集落以外に近隣に多納高吊橋、龍頭山展望台などがあり、また茂林集落には
紫蝶3D視聴室などがある。広範囲にわたり見どころが散在しているので、徒歩とバス
利用での移動となるが、平日はとても廻り切れないので、旗山に宿を取り、11月から
2月の土、日に旗山発7:30のバスに乗ると、ゆったりと散策ができる。

※11月から2月の蝶飛来シーズンは土、日にバス便を増やして運行。
 
                               (現地にて要確認 



                               (文・写真とも 坂本正通)