旅のWEBカフェ WANDER TRAVLER



                     ウドムサイ観光案内、ラオス

                    ウドムサイの不思議な木の伝説

   

 中国国境ボーテンからビエンチャンまでラオスを南北に縦断する国道13号線とベトナム国境のソップフン/タイチャンからの国道2号線が合流する地点にウドムサイはある。
 昔から中国とタイ、ベトナムを結ぶ交易の街として発展して来た。ラオス北部を旅していると、どこに行くにしろ通過点として通らなければならない。
ウドムサイは森林に囲まれた街で、周辺にはラオ族、クム族、モン族、アカ族など23の少数民族が暮らしている。住民の25%が中国人で街では中国語の看板が目に付き、マーケットでは中国製品が売られている。交通の要衝だけにホテル、ゲストハウス、レストラン(食堂)はたくさんあり、食堂で食べる北ラオス料理はけっこう美味しい。
 小さい街に見るべきものはあまりない。唯一、観光スポットとしてプー・サイの丘をすすめる。プー・サイの丘に登ればウドムサイの街の全景を見渡すことが出来る。丘から眺める夕日は絶景である。プー・サイの丘から東に少し進むと、サンティパープ寺院がある。境内を散策すると。伝説の「マニーコート」の木に出会うことができる。少し変な感じがして、よく見るとコンクリートで出来た「造木」である。
仏教説話に出てくる「ヒマパーン」の森には「マニーコート」という大木が育つという。樹齢4,479年の大きな木で、幹には直径260cmもある巨大な実をつけている。
 しかし、大きすぎて、どんな動物も食べることが出来なかった。ついに、その重たい果実が落下し大地震を発生させ、大きな被害をもたらした。人間も動物もそこに住めなくなってしまった。仏陀に助けを求めると、仏陀はマニーコートの木の下に座り、何やらありがたい、お経を唱えた。その結果、果実は小さくなり、動物たちはその実を食べられる様になった。
 この伝説をもとにコンクリートでマニーコートを作り、平和に暮らす動物たちと、木の下で見守る仏陀を再現した。この仏陀に願い事をすると必ず実現すると言い伝えられ、木の枝についた実を食べると長寿になると言われている。

                                                                               
      プーサイの丘から見たウドムサイの街
  プー・サイの丘に立つ、高さ15mの黄金の仏像

  サンティパープ寺院の境内の不思議な大木
  実を食べると長寿になると言い伝えられている


アドバイス:南方面バスターミナルは街の中心から離れている
       北方面バスターミナルからもルアンナムター、ボーテン、ムオンライ、
       中国方面だけでなく、ルアンパバーン、ビエンチャン、ノンカイなど
       南方面へのバスは発着している。                                                                                  

データ:  ボーテンから3時間

      ルアンナムターから4時間

      ルアンパバーンから6時間

      ムアンクアから3時間




                        (文・写真とも 坂本正通)