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            ポーンサワン観光案内(1)、ラオス
 

                 シエンクワーン高原の謎めいた不思議な壺


ポーンサワンの街に見るべきものはなく、シエンクアーン観光のための中継地。
街を東西に貫くサイサナ通りが街の中心で、このサイサナ通りにレストラン、食堂、ホテル、ツーリストオフィスが何軒かある。
サイサナ通りに宿を取るのが何かと便利。
ベトナム国境(ナムカーン)が近いのか、ベトナム語標記のベトナム料理店が目に付く。
シエンクアーン高原に巨石をくり抜いて作った不思議な壺がある。
今から、2000年程前モン・クメール語族が作った、石の棺か骨壺ではないかと言われているが、正確なことはわからない。
ジアーサイト(Jars site)と呼ばれている。
 サイト1は、ポーンサワンの街からおよそ10km、空港からおよそ2kmの所にある。
入り口から電動カートに乗ってしばらく行くと、広大な平原が見え、そこに無数の壺の群れが出現する。
一番大きな壺は「チュアンの壺」と呼ばれ、高さ2,5m、重さ6トンもある。
どんな手段でこの巨石を運搬したかは謎であるが、先史時代に巨石を運搬する高度な技術を持った
人々が暮らしていたことがわかる。
 サイト2は、サイト1よりさらに南へ15km(街の中心から25km)の所にある。ふたつのグループに分かれていて、
石壷の形が長方形である。
 サイト3は、サイト2から、さらに南に10km離れたところにあり、車を降りて竹の橋を渡って
田んぼの畦道を少し歩いた所にあり、途中の水田の風景が美しい。
石壷の断面が長方形で、他のサイトとはシチュエーションも異なり雰囲気が少し違っている。
それぞれのサイトごとに微妙に石壷の形が違い、趣が異なっている。その違いを楽しみたい。
 ポーンサワンの街は、1960年代のインドシナ戦争(ベトナム戦争)によって、激しい爆撃を受け、
その痕跡は街のところどころに残されている。
不発弾の残骸を生活に生かし、スプーン作りの材料にしたり、
民家の垣根に利用したり、レストランの装飾にしたりしている。


サイト1 平原風景

               チュアンの壺

            サイト2 風景
             倒れた壺

             サイト3の雰囲気

            壺の断面が長方形

       不発弾の殻を使った街中のレストラン


データ:    飛行機 ビエンチャンから毎日1便、約30分  12,800円
         バス  ビエンチャンから約10時間
              ルアンパバーンから約7時間30分 140,000キープ(約1,860円

アドバイス: サイサナ通りに何軒かツアーオフィスがあるが、何処も似たり寄ったりで、ツアーに単独参加すると高くつくので、
         宿泊先のホテルで同行の仲間を集めグループ参加するのがよい。
        
 サイトへの入場にツアーガイドの同行が必要なくなったので、
         トゥクトゥクのドライバーと交渉して単独で見学するのもよい。

  ガイドブック「地球の歩き方」に記載されている、ポーンサワン市場バスターミナル、ナムグーン市場バスターミナルは
  見当たらない。

         


                                 (文・写真とも 坂本正通)